お部屋探しの条件
初めてのひとり暮らし。早速、自分だけの城となる部屋探しから始めたいところですが、その前に…、まずは自分の希望する部屋の条件を考えておくことが大切です。
ありがちなパターンとして、とにもかくにも一人暮らしをしたい!(しなくてはいけない)と思い立ち、早速不動産屋へ・・・。(当然、入学・就職等の様々な要因が考えられます)
右も左も分からないまま勧められた3つの物件を見に行くことに・・・。
なんだかよくわからないけど、3つのうちから一番よさそうなところに決めた・・・。
後々周りの友人から聞いてみると、友人はもっと立地もよく賃料も安いところに住んでいる・・・。
後悔・・・。
なんてことがよくあります。
特に、一人暮らしをこれから初めてする場合は、あとで後悔しないようなお部屋探しをしていただきたいと思います。
そこで、一人暮らしが初めての方の部屋探しにおいて考慮すべき条件やチェックすべきポイントなどをまとめました。ご自身の希望にかなう部屋を見つけるためにも、まずは確認してください。
■ せめてこれだけ!最低4つの条件
- 家賃
- 立地
- 間取り・広さ
- 入居時期
駅に近い部屋は便利ですが、家賃はちょっと高め。逆に少し遠くなると不便な分、お家賃が下がっていきます。ご自身の生活スタイルなどと照らし合わせながら、条件を考えましょう。
自分の生活やこだわりに関係なく、部屋を探すときには最低限決めておきたい目安となるのが、この4つの条件です。要チェック!
● 家賃
家賃は、管理費や共益費などを含めて収入の1/4程度が目安となります。例えば、月収が20万円の人ならば4~6万円程度とするのが妥当です。(月収は手取り金額で計算するのが良いでしょう。また学生さんで親御さんからの仕送りがある場合は、しっかりと親御さんと生活費も含めた相談をしておく必要があります。)
経験上、お家賃が収入の1/5程度なら比較的余裕のある生活を送ることができます。余裕というのは外食やショッピングなどもできやすいということです。1/3になると少し窮屈な生活になります。不意に発生する出費(友人との旅行、結婚式のお祝い等)には対応しにくくなります。
収入のうちのどれだけを家賃に充てるか?は可能な限り現実的なシュミレーションをしておくことをおすすめします。
また、立地のよさや設備の充実、日当たりなど、よりよい条件を求めれば、当然家賃も高くなります。目安となる家賃内に抑えられるように、その他の条件に優先順位をつけていく必要があります。
● 立地
どの沿線・駅に住むのか、駅からの距離はどのくらいなのかによって、家賃に違いが出てきます。乗り換え路線の多い線や駅、急行の止まる駅は高く、また駅から徒歩15分以上かかる、バスを利用するといった場合は安くなります。
沿線・駅の相場は、情報誌やインターネットでも調べることができます。下調べをしてから、不動産会社へ行くことをおすすめします。
また、不動産会社に行き物件を案内してもらいもし気に入った物件があれば、後日、あたりをぐるりと歩いて回ってみることです。思わぬ落とし穴が見つかるかもしれません。しかし、完全に希望通りの立地、なんてものは存在しないのでどの程度で妥協するのか?の妥協ラインも大切です。
● 間取り・広さ
ひとり暮らしの部屋としてポピュラーなのは、ワンルーム・1K・1DKといった間取り。占有面積は18~20㎡程度というのが一般的です。ワンルームは廊下か室内にキッチンが、1K・1DKは部屋とは別にキッチンがあり、そのキッチンが6畳以上の場合は1DKと呼ばれています。部屋が広ければ広いほど、当然家賃も高くなります。
また、ユニットバスではなく、バス・トイレ別の部屋も家賃が高くなる要因のひとつです。
他に、物が多い人は、クローゼット・押入などの収納スペースの広さも重視しましょう。洗濯機を置くスペースがどこにあるかも、間取りに関して考えておきたいポイントです。特に女性の場合、玄関先など誰もが入ってこられる場所は防犯的に不安なので、できれば室内かベランダが望ましいでしょう。
● 入居時期
いつから入居したいかをはっきりさせておいた方が、不動産会社も部屋を探しやすくなります。「気に入った部屋が見つかったときに」と曖昧な条件では、不動産会社から後回しにされてしまうことも。
春から新生活が始まる人は、遅くても入学式や初出勤の2~3日前、できれば1週間前には入居できるようにしておきたいものです。住み替えをする人も、現在の部屋を出る1週間程度前に入居できることを条件に挙げておくと安心です。
以上、4つの条件を前もってしかりと考えた上で不動産会社周りをしていただくとスムーズにお話が進むと思います。
皆様の、お部屋探しの一助となればと思います。